Authenticライブラリー(標準化合物ライブラリー)には、既に生物活性が知られている80種の化合物が搭載されており、その中には、抗生物質や効腫瘍薬、抗炎症薬として利用されているものや、タンパク質合成阻害活性、副腎皮質ホルモン様活性を有するものなどが含まれています。
NPDepoでは、新しくスクリーニング系を構築した際の、系の評価として主に使用しています。また、Pilotライブラリーと一緒にスクリーニングに使用することもできます。
化合物バンク「NPDepo」が整備した化合物ライブラリーのうち、スクリーニング用に提供できる約38,500化合物を、情報科学的手法により400程度のクラスターに分類しました。各クラスターには、それぞれ同じ骨格を有する化合物や共通部分構造を持つ化合物が含まれています。それぞれのクラスターの中から、クラスターを象徴する中心構造に近い化合物を1つずつ選び、これらを集めてパイロットライブラリーを構築しました。そのため、パイロットライブラリーの化合物は、お互いに構造が似ておらず、全体として構造多様性に富んだライブラリーとなっています。
パイロットライブラリーを用いてスクリーニングを行い、生物活性が認められた場合には、そのヒット化合物や、ヒット化合物の誘導体、類縁体、同一クラスターの化合物などを提供しますので、より活性の強い化合物の探索ができます。
なおこの400種の化合物は提供時においても開示いたしません。利用者にてスクリーニングを行い、ヒットした化合物のみ構造を開示します。
NPDepoではケミカルバイオロジー研究グループで開発された標準評価システム「iHOPE」によって評価された化合物の蓄積データをもとに、Targetライブラリー(目的別ライブラリー)として下記9種の生物活性カテゴリー別に活性物質のサブライブラリー(各80~160種)を構築しました。
生物活性カテゴリー別のサブライブラリーを用いることで、より効率的な探索(ヒット率の向上)と活性向上のため構造活性の相関情報が得られるライブラリーの提供を図ることを目的としています。
共同研究契約を締結した場合のみとなりますが、希望者にはPilotライブラリーと同様の条件でTargetライブラリーを提供いたします。